転居後3
実家では床に直布団で睡眠、転居後はベットで睡眠を経て、東京暮らしでは床に直マットレス生活をやっている。
直マットレスはカビる可能性が高いと聞き、かなりビビっているのだけど、床とマットの間に湿気避けシートを敷き、毎日折り畳んで様子を見ている。
電車に数駅揺られ重いマットレスを背負って家まで運ぶ。かなり大変だったので数年もってほしい…これをモチベーションに必ず毎日折り畳んでいきたい。それにしてもフローリングなのに畳、畳って字が並んでてなんか…嬉しいかもしれない。
以前の暮らしよりも人に合わせる機会が減ったので嬉しいとか楽しいの感情がどんどん暴走している。ちっちゃなきっかけをずっと嬉しがっていられる気がする。
そもそもフローリングに対して「畳」を使う事に喜びを感じるのはめずらしく、人前では「フローリングなのに…畳…っつってね…へへへ」などと恥じらいながら雑に昇華させてしまうし、仲のいい人がいなかったらニコニコして終わる。
それがないので、ひたすら自分で嬉しいをやって寝たりする。嬉しかったり楽しい気持ちはあればあるほどいいのでこれからもどんどん暴走させていきたい。
日中は作業の妨げになるので畳む、という理由もある。以前暮らしていた部屋は1Kで、当然「1」の方でたくさんの時間を過ごす。
先述の通り部屋にはベットが置かれていて、ベッドというのがまた罪でいつでも寝転がれてしまうという難点がある。
精神が屈強な人間なら寝転がらないと決意し、そう過ごせるのかもしれない。けれど住む人間が怠け者なら、どんなにやる気に満ちていても5分の休憩でもゴロリと寝転がってしまう機会が生まれる。そしてツイッターを見る。これはかなり良くない習慣。習慣は英語でハビットと言うらしい。バリバリのバットハビット。
しかしマットレスを折り畳んでしまえばゴロリと寝転がる場所がなくなる。3分の1のサイズになったマットレスは私がハムスター(もしくはお手玉)のような形状にならないと寝転がれない。生活の中に寝転がるという択が無くなることで私の作業効率は鰻のぼりなのでは…
しかし現実は非情。残酷。己の醜さ無限大。
3分の1サイズになってようが、自分がだし巻き玉子の形状になってようが、寝転がれるスペースがあれば寝てしまう。
よーく考えてみれば学生時代、自分の部屋のガッチガチのフローリングでよく寝転がって昼寝をしたし、学習椅子も上手いこと工夫して無理矢理寝転がっていた。無理だ。寝ます。じゃあ寝る事は仕方ないとして工夫せねばならない。1日10分まで(アラームかける)とか、1日2回までとか、寝転んだ日はおやつ抜きとか。そういう工夫が達成できる性格なら今この文章を書きながらだし巻き玉子になっている事もない。
畳むのをやめて、壁に立てかける事にした。この壁にマットレス立てかけたのはマットレス立てかけたかったからマットレス立てかけた。
カビ対策にもなって一石二鳥。
収納スペースがない
引っ越す前から分かってただろ!!!はい。
おっしゃる通りです。返す言葉もございません。
マグカップがない
と数日冷や汗をかいていた。マグカップは「なくしようがないもの」なので行方不明になれば焦るし冷や汗も出る。
昨晩疲労困憊の中帰宅、レトルトの牛丼でも食べて済ませてしまおうと冷蔵庫の中を開いたら答えがあった。そういえば数日前ほうれん草を茹でた時にタッパーが全稼働しており「これに入れちゃうか」と忘れ去られていた。
ごめん、ほうれん草、カピカピじゃん、ごめん、水気を足して、食べた。
美味しかったからセーフとさせていただきます。
虫
いた!!!!転居後初めて虫を見た。しかも自分の部屋の中に。自分の手の人差し指と親指で作った輪っかくらいのサイズ…と言えば分かると思うけどそこそこ大きめ。
黙々と書き作業をしている視界の端で黒の物体がこちらに接近していて、明らかに素早く動くタイプでは無かったからキリがつくまで無視しよう…と思ったものの、太もも登頂開始秒読み段階で「ワ〜オ」とペンを置きティッシュを手に取った。
これがあの虫だったら「ワ〜オ」どころじゃ済まないけど、ハネがなくて、ムカデの知り合いくらいの形状だったのでサクッと捕まえる事ができた。
お尻に立派な太い針が付いていて、起きている時に出てきてくれてありがとうと感謝を込めながらくるまれたティッシュにグッと力を入れて、あまりにも自分本位だなとも思った。
洗濯
自室に洗濯機置き場がないので靴下やTシャツは手洗いをしてすませている。案外慣れるし、効率を意識してテキパキ動けば意外とサッと終わる。そして上着やズボンは必ずコインランドリーへ持って行く。
これには理由があって、手洗いの1番大変な工程は人力脱水だから。絞りを毎日やるだけで腕がムキムキになるので腕をムキムキにしたい人は手洗いののち人力脱水がかなりおすすめ。
ある日気まぐれでズボンを手洗いしてみたけど、念入りに絞るたび血圧が上がるような心地がした。もう2度とやらない(また気が向いたらやって後悔するだろうけど)。
生地が分厚くなるほど絞るのが大変で、ヒートテックのような滑りやすい生地も絞り工程がかなり難儀。干した後にポタ…ポタ…と水が滴る音を耳にしやむなく洗濯物の下にタオルを設置し洗濯物を増やす事態になった事もある。
やれば分かるけどヒートテックは力技じゃ絞れず、ねじればねじるほど生地が伸びてしまうので穏やかな心を持ち素直に洗濯機へ入れた方がいいかもしれない。
あの、わたしぃ、ジェルボールさんに、ずっと…憧れていてぇ…。
そうですか。
値引されているのを見かけ初めて買ってみた。ワクワクして蓋を開けたら全然ボールじゃなくて笑った。ジェル真空閉じ込め。しかもぷにぷに。洗濯しているうちに水で外装が溶けるから ぷにぷに している…という基本的な事も知らなかった。
大人になればなるほど ぷにぷに の物を触る機会は減っている気がする。私は人体の肉付きがよくないため、他の人よりも日常生活にぷにぷにが少ない。ぷにぷに求む。
換気
定期的に換気をする。トテモタイセツ。
休みの日は必ず換気をするように心掛け料理をしなくても換気扇を回したりする。
かなり自己満足かもしれない。でもマア健康のためにやったったる!工夫してるぜ!って事が1つあるだけでなんだか精神的お守りになる。気がする。食が細くガリガリなので健康に対しての気後れがあり取っている行動の1つかもしれない。でも実際酸素濃度っていうのはとても大切で…という根拠は書く気がないので気になる方は各自調べてください。
筋トレ
詳しい状況はさておき「お前は筋肉も体力も不足している」と思い知らされる瞬間があった。周囲が9割男性だったため仕方なかろうとお思いの方もいたのかもしれなかった。けど逆にこれが私を悔しすぎるにさせた。性別なんて関係なくてただ自分が体力なかっただけなんですよ。負けてられない。ムキムキになってやる。そう思いながらふらふらトイレに向かったら足が上がってなくてかなり盛大にこけてしまった。葬式でもらえるお饅頭サイズのあざが膝にできていて、見るたびに笑ってしまう。
玄関
出入り口のドアに付いている覗き窓(ドアスコープ)は使用時以外塞いだ方が良いというライフハックがあり、転居してすぐは適当にマグネットを貼り付けていた。
現在は、小学生のお子さんのために親御さんが作成した忘れ物防止シート…みたいなものを貼り付けている。支度後とドア前のダブルチェック・指差し確認。ヨシ。いちいちあのポーズをやっている。なぜかめちゃめちゃ笑顔でやっている。なんで。
どう、慣れた?
県外の転居なんてそうそうある話ではないので、地元の人間から慣れた?と連絡がくる。
幸か不幸か私は慣れるの感情がすこしバグっていて、もう何10年も暮らしているような顔でその辺を散歩したりしている。
慣れそうな事は事前に感覚で分かるし、慣れなさそうな事も大概予想がつく。慣れてない事は愛知にいてもずっと窮屈に感じていたものの延長線上にあって、東京にはおおかた慣れたんだけど、あの〜めっちゃ車乗りたい!!!!!!!!!!!!車がない生活!!!!!!!買い物がまとめてできない!!!!!!!これだけは一向に慣れず5キロの米をせっせと運搬したりして腕の筋肉がついてきた。慣れとかではなく単にアホなだけかもしれない。
夜の電車
電車BGMに悩んでいる。徒歩ではラジオを聴きながら移動する事が多いのだけど、電車は周囲の音が大きくてよく聴こえない。かといって周囲の音を遮断するイヤホンを買えば「降りる駅通り過ぎてない?大丈夫?」という不安感から絶対にラジオに集中できない。
今日はなんとなくディーパーズを聴いて地下鉄に乗った。車窓に次から次へと照明の光がうつっては高速で流れていき、大音量でガリガリと鳴る音楽とあっているな〜と思った。理由は説明できないけどその日はとても気分がよかった。